
「できること」は増えていく。でも「自分は何者か」が言えなかった
SAGA Smart Terakoyaを受講する前、私はすでにフリーランスとして活動していました。
動画編集、インスタ運用代行の業務に加え、BIエンジニアとして活動も行い、同時期に「SAGA Smart Samurai」も受講していました。
いわゆる「複業」はすでに実践している状態でした。
仕事がないわけでもなく、むしろ声をかけてもらえることも増えていました。
ただ、その一方で、ずっと引っかかっていた感覚があります。
それは、「やっていることが広すぎる」という違和感でした。
できることは増えている。でも、それが一本の軸になっていない。
もし誰かに「あなたは何の専門家ですか?」と聞かれたら、 なんと答えればいいのか。
自分でもうまく説明できない、そんなモヤモヤを抱えていました。
このまま仕事を増やしていった先に、 自分はどんな専門家として認識されるのだろうか。
複業をしていく中で、「もう少し専門的なスキルを見つけたい」「ちゃんと“自分はこれだ”と言える領域を持ちたい」
そう考えるようになっていたのだと思います。
それは、収入を増やしたいという気持ちよりも、 もっと根本的な「自分の存在価値を確かめたい」という欲求だったのかもしれません。
画面越しの仕事に足りなかったもの

Terakoyaを知ったきっかけは、「SAGA Smart Samurai」での告知でした。
正直に言うと、申し込みの段階では「起業・複業で成功!」といったキャッチフレーズに、強く惹かれたわけではありませんでした。
すでに複業はしていたし、新しいビジネスモデルを学びたいわけでもなかった。
ただ求めていたのは、「同じように試行錯誤している人たちとの出会い」でした。
仕事そのものよりも「人との関わり方」や「コミュニティ活動」に関心が向いていました。
その当時は自宅に篭りっきりで、仕事として外出する予定はほぼありませんでした。
画面越しのやり取りだけで仕事は完結するけれど、 誰かと顔を合わせて、近況を話したり、悩みを共有したりする機会が ほとんどなかったのです。
そんな中でよく考えていたことは、
一人で仕事をするだけでなく、人と関わりながら何かをつくっていく。試行錯誤を共有しながら、一緒に前に進んでいく。そんな場があればいいな、という感覚です。
期待していたのは、スキルよりも「交流」。
逆に言えば、明確なゴールを描けていたわけではありません。
イベント企画とGASとの出会いが変えた、仕事の方向性
Terakoyaで印象に残っているのは、講座の内容そのもの以上に、Slackを中心としたコミュニティの動きでした。
オンラインイベント、受講生同士のやり取り、そして受講生自らが企画していくオフラインイベント。
「参加する」だけでなく、「関わっていく」「一緒につくっていく」感覚が、自然と生まれていました。
特に印象に残っているのは、 初めて自分で企画したオンラインイベントです。
チラシの作成をしたり、告知をしたりと、様々な準備がありました。
当日、Zoomに集まったのは10人前後。イベントの内容は忘れてしまいましたが、予想以上に深く、濃いものでした。
この経験が、後のコミュニティ運営につながる原体験になったのだと思います。
また、生成AIに関する勉強会を、1年を通して開催し続けたことも、自分にとって大きな経験でした。
これもオンラインのイベント中の些細なきっかけからでした。
一度きりではなく、継続すること。
人を巻き込みながら場をつくること。
そして、参加者の声を拾いながら、自分も一緒に成長すること。
これに気づけたのは大きかったです。
一方で、Terakoyaと並行して取り組んでいた業務委託の仕事でも、大きな転機が訪れていました。
BIエンジニアとして、データの可視化を担当していたのですが、そこで一つの課題に直面しました。
それは「可視化するデータを集めるだけで時間がかかりすぎる」というもの。
毎回手作業でデータを取得して、整形して、やっと可視化に取りかかる。この繰り返しが、正直しんどかった。
「このデータ取得、自動化できないかな?」
そう思ったのがきっかけでした。もともとプログラミング言語は少し学んでいたこともあり、調べていくうちにGoogle Apps Script(GAS)に出会いました。
スプレッドシートと連携できて、自動でデータを取得・整形できる。しかも、無料。
「これだ!」と思いました。
最初は自分の業務効率化のためだけに使っていたGASですが、使えば使うほど、その可能性に気づいていきました。
いつの間にか、データの可視化よりも、業務の自動化について相談を受けることが増えていたんです。
Terakoyaでのコミュニティ活動と、業務委託での自動化ニーズ。
この2つの経験が重なり合う中で、「自分の専門性はここにあるんだ」という確信が、少しずつ芽生えていきました。
この経験が、後の活動のベースになっていきます。
当時はそこまで意識していませんでしたが、振り返ると、この時期に「自分一人で完結しない動き方」と「自分の専門性の方向」を 同時に見つけていたのだと思います。
「一緒につくる」を選んだら、見える世界が広がった
Terakoyaを経て、最も大きく変わったのは意識です。
以前よりも、人を巻き込みながら物事を進めることへの抵抗がなくなりました。
以前の私は、「自分でできることは自分でやるべき」人に頼るより自分でやった方がめんどくさくない」といった思い込みがありました。
ですが、コミュニティで感じたのは、 「一緒につくる方が、一人でやるよりずっと価値が生まれやすい」ということでした。
ただ、たまにまだ暴走してしまうところはありますが……。
その結果、仕事の内容や関わり方にも変化が出てきます。
・仕事の単価が上がった
・発注される側だけでなく、発注する側になる機会が増えた
・地域企業との協業(InnoDropsなど)が生まれた
そして何より、「自動化」を軸に仕事をするようになりました。
数字や事実としても、変化ははっきりしています。法人を設立し、年収は以前と比べて1.5倍程度に。
「ALL-IN GAS」というコミュニティを立ち上げ、学習コミュニティの設立・運営や自動化プラットフォーム事業の開発にも取り組んでいます。
これらはすべて、Terakoyaでの経験が直接的・間接的に繋がった結果だと感じています。
特に、「一人では成し遂げられなかった」ことが、 今では「仲間と一緒だからこそ実現できている」ことに変わりました。
この感覚は、コミュニティ運営をするようになりとても強く感じます。
「やってみる」から始まる挑戦

これからは、自社サービスをさらに拡大しながら、コミュニティマネージャーとしても成長していきたいと考えています。
コミュニティイベントの企画・運営も、これまでの経験を活かして、より価値のある形にしていきたいです。
座学だけじゃなく、「実際の業務に近いことを一緒にやってみる」。
参加者が自分の仕事にも活かせるスキルを身につけられる、そんなイベント運営を目指します。
今までのこの3年間のTerakoyaの取り組みの中でこれから起業や複業を考えている方に伝えたいのは、とてもシンプルです。
とにかく、やってみること。
完璧な準備なんて必要ありません。 明確なゴールが見えていなくても大丈夫です。
もし不安があるなら、まずはコミュニティの中で試してみるのがいいと思います。
そこで感覚を掴み、少しずつ副業や起業に挑戦していく人を、私はたくさん見てきました。
だからこそ、迷っているなら、まずは一歩踏み出してみてください。
その一歩がまた誰かの一歩となるように、一緒に繋いでいきましょう!
